ホームテック(東京都多摩市)は、水まわりのリフォームに特化した専門店「ミズファミ」を5月17日に東京都八王子市にオープンする。商業施設(イトーヨーカドー)に店舗を設置することで、一般客が気軽に立ち寄れるリフォーム専門店を目指す。近秋までに、既存の商圏外も含む関東圏で5店舗の出店を予定している。
同社は多摩エリアと川崎市、相模原市を中心に事業展開。リフォーム専門の大型路面店「リフォームプライス」を同エリアで出店している。商業施設に入居する形態は同社初。
16日記者会見した同社の石原直之取締役は、今回の試みについて「新たな顧客接点の創出と、潜在需要に訴えるため」とした。現在あるリフォーム関連店舗では、その多くが顕在需要に応えているとし、「顕在顧客については、実際にリフォームに結びつく顧客の3、4割程度でしかないのではないか」との考えを語った。商業施設に出店することで、自宅の状況に不満があっても、行動するほどではないと思っている層にリーチ氏、隠れたリフォーム需要を掘り起こしていく狙い。
「ミズファミ」は、水まわり専門店として、商材をしぼったより専門性の高い店舗であることが特徴。現在、同社の顧客のキッチンリフォーム予算は平均80万~100万円だが、高額工事へのシフトを促すため、より高い価格帯の質の高い製品・サービスを、専門のスタッフによって提供していく考え。
同社はオリジナルのキッチンをプライベートブランドで製造・販売しており、ゆくゆくは商品を製造し、あわせてリフォームを提案する「リフォームメーカー」として成長していきたいとした。収納関連の商品の販売も予定している。
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