エコファクトリー(熊本市)は、輻射熱を利用した冷暖房システムの新製品「エコウィン ハイブリッド」を6月1日に発売する。
同社の「エコウィン」は2007年に実用化し、ヒートポンプ技術と輻射技術によって、自然な温度調整が行える製品。新製品の「エコウィン ハイブリッド」は、市販のエアコンと接続して使う。新築、既設を問わずほとんどのエアコンと接続可能。エアコンが無駄にしていたエネルギーを利用することで、最新型エアコンと接続しても最大34%の省エネを実現するという。また、エアコンの長所である起動してすぐ効果を得られるメリットも。ただしエアコン自体は、微風モードなど最低限度動かしておく必要がある。
エコウィンから発する遠赤外線効果によって熱が高い方(もしくは低い方)から移動するため、ものそのものの温度が変化。そのため、床・壁・天井の温度がほぼ均一となる温度調整が特長。エアコンと同温度に設定しても、冷房であれば2℃程度より涼しく、暖房であれば5℃程度より暖かく感じるという。また、送風がない(ハイブリッドタイプであれば、少ない)ため埃を巻き上げず、アレルギー対策にもなるという。
同社代表取締役の村上尊宣さんは、「CO2削減が最大の目標。これは人類の課題で、全世界で取り組むべきと思う。日本のみならず、エアコンの普及している地域で今回の製品を設置してもらえれば、大幅にエネルギー削減ができる」と話した。同社では以前から「エコウィンハウス」と称し、省エネルギー住宅の建設を進めてきた。同社本社を構える熊本エリアのみならず、全世界的に同社の理念を拡大したいという思いから、製品の拡販を目指したいといい、大企業でなくてもこうした技術によって貢献できるとした。
今後は代理店を通じ、「エコウィン」の特長が伝わるショールームを増やしたい考えだ。価格は税別47万円。
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