福岡県北九州市門司区にある築80年の長屋住宅がリノベーションによって商業施設「アルコープ風呂乃井」に生まれ変わる。
北九州市の空き家率は全国で3番目に多いという。こうした状況を打破するため、地元の設計事務所であるtamtamDESIGN一級建築士事務所(北九州市小倉北区)と、地元の不動産業者である不動産中央情報センター(同)が協力して、木造平屋建ての長屋住宅を用途変更し、4店舗が入居する施設として再生する。
建物は、製鉄過程で出るスラグを使った北九州ならではの「鉱滓(こうさい)レンガ」が使用されている。一度解体すると建築基準法上の規制により復元できないため、リノベすることで地域の人が集まるスポットとして活用することにした。
現在、フラワーショップ、雑貨ショップ、ギャラリー、カフェ、食堂、菓子屋、整骨院といった入居店舗を全国から募集。今夏8月のオープンをめざしている。5月16・17日にオープンハウスを開催する。
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