YKK(東京都千代田区)は今年7月、富山県黒部市における自然エネルギーを活用したまちづくりプロジェクト「パッシブタウン黒部モデル」の第1期開発として複合型賃貸集合住宅の建設に着手する。同社の「茅堂社宅」の跡地を活用するもの。
コンセプトは「21世紀の持続可能な社会にふさわしいローエネルギーのまちと住まいを実現する」。
マスタープランナーは、建築家で神戸芸術工科大学教授の小玉祐一郎氏、ランドスケープ設計家で奈良女子大学大学院教授の宮城俊作氏。
小玉氏の建築計画では、断熱・気密、外断熱・躯体蓄熱、太陽熱利用、通風・換気・採風の工夫によりできるだけ冷暖房設備に頼らない暮らしを実現。暖冷房エネルギーを60%、給湯エネルギーを30%削減し、さらにバイオマス、中水・雨水の利用により在来エネルギー消費全体の60%以上の低減をめざす。また、雪にわずらわされない冬のアクセスとして地下駐車場を計画している。
第1期開発の敷地面積は5439m2。住宅棟の延べ床面積は7402m2(総住戸数36戸)、商業棟が920m2。竣工は2015年9月の予定。
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