コロナ(新潟県三条市)は、地中熱と空気熱を熱源に使うヒートポンプ式温水暖房システム「GeoSIS HYBRID(ジオシスハイブリッド)」を9月に発売する。2種類の再生可能エネルギーを熱源とするものは、家庭用温水暖房システムとしては業界で初めて。
外気温が低いときには地中から、外気温が高いときには空気中から採熱するハイブリッドシステム。地中熱と空気熱のより効率が高い方を優先して暖房運転することで省エネを実現、ガス式温水暖房と比べるとランニングコストを約3分の1に低減できるという。
また、ふたつの熱源を組み合わせることで、地中熱を採熱するための地中掘削深さを浅くできるメリットも。暖房出力8kWタイプ(HYSーAG08X)で、地中採熱管の深さが従来の100mから50mへと半分になるため、掘削費用を大幅に削減する。
凍結防止ヒーターを標準搭載しており、室外ユニットの底面が凍結する心配を解消した。2段架台で狭小地にも対応。積雪地域では、ファンのない地中熱ヒートポンプを下段に設置することで雪の影響を防ぐことができる。
8kWと11kWの2タイプ。予定価格は税別90万円。
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