香川県の田園都市設計、香川大学、香川高等専門学校、四国職業能力開発大学校らによる研究グループは、土壁の耐力性能を評価する手法を開発。3月28日、高松市の丸亀町レッツホールで開く報告会で発表する。
国土交通省の助成により2011年から研究してきたもので、内容は(1)簡易な壁土強度試験法の提案(2)同試験法にもとづいた土壁の復元力特性推定式の提案(3)壁土の改良方法の提案、の3点。これらにより使用する壁土の強度特性を現実的な方法で知ることができ、実大試験を行わなくてもその壁土を用いた土壁の荷重変形関係のデータが得られるという。
田園都市設計の大西泰弘さんによると、限界耐力計算では土壁の復元力特性をデータベースから判断することになるが、壁土の強度性能が異なればデータ通りの性能は期待できない。が、今回の提案によることで使用する壁土の復元力特性が推定できるようになるため、評価の信頼性が高まると期待できる。
報告会は参加費無料で定員約100人。プログラムは(1)研究開発の概要(2)壁土製造の現状(3)壁土強度の試験法(4)土壁の耐力変形推定式の提案(5)壁土強度を安定向上させる配合の考え方。主催は「高性能土壁の開発産学官テーマ推進委員会」。申し込み・問い合わせは田園都市設計TEL:087・831・8662まで。詳細はコチラから。
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