LIXIL(東京都千代田区)は1月30日、熱回収率90%を実現した高効率・熱交換換気ユニット「エコエア90」を4月1日から全国発売すると発表した。これまで高性能工法「スーパーウォール」とあわせて販売していたが、換気ユニットだけでも販売していく。
熱交換の中核技術である熱交換素子に東レが開発した極細繊維「ナノファイバー」を採用。一般的に使われるパルプだけの熱交換素子に比べ熱伝導性が高く、回収効率を高めることに成功した。ファンを駆動させるモーターには消費電力の少ないDCブラシレスモーターを採用。同社のランニングコスト試算では、熱損失分や換気電気代などを総合的に考慮すると、熱交換なしの換気システムに比べ、年間で約3万円のコスト削減ができるという。
微小粒子状物質「PM2.5」に対応する高性能フィルターもオプションで用意する。フィルターに使う繊維自体を帯電させることで静電気により粒子を捕集する。風量低減を抑えながら、2.0μmの微小粒子を約90%捕集できるという。オプションフィルターは3~4カ月で交換。
本体の参考価格は17万円。オプションフィルターは1枚7000円。
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