独立行政法人産業技術総合研究所は民間企業と共同で、家庭内機器などの運転情報から生活状態を推定する生活行動推定技術を開発し、生活状態に合わせた省エネを実現する生活行動応答型省エネシステムを試作した。
新システムの名称は「BeHomeS」。家電などの運転状況は住宅内ネットワークを通じて集め、コントロールする。
消し忘れの照明・空調などの自動停止に加え、普段の給湯量を判断して無駄な湯沸かしを抑える給湯制御や、採光・遮光・遮熱と窓による排熱を照明器具・空調設備の運転と適切に組み合わせた省エネ環境制御、生活シーンに合わせた調光・温熱制御による省エネ制御などを自動的に行う。導入家庭の生活パターンにより結果は異なるが、平均値として約10%の省エネ効果を達成することを目標としている。
今回、同システムを組み込んだ実験住宅を構築し、4人家族が8月から半年間、実際に生活する滞在実験を行う。
参加企業は、東芝、清水建設、東芝ホームアプライアンス、関電工、東芝機器、積水化学工業、先端力学シミュレーション研究所。
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