NPO法人環境共棲住宅地球の会(事務局・大阪市北区)は10月29日~31日まで東京・京王プラザホテルで「日本の木の家づくりサミットin東京」を開催する。テーマは「再興、日本の家、地域の暮らし」。
開催は6回目で、毎年地域の会員工務店が持ち回りで主管を務め開催。昨年は新潟で開催した。
今回の見所は以下。
[10月29日]
1 基調講演 「美しき日本を求めて」アレックス・カー氏(東洋文化研究者)
カー氏は1977年から京都・亀岡/徳島・祖谷に在住、東洋文化研究のかたわら町家再生や景観コンサルティングなどに取り組んできた。
基調講演では、「再興、日本の家、地域の暮らし」の全体テーマに沿って景観・公共事業・観光など各分野で日本が抱える問題を解説。また、自身の空き家活用等のプロジェクトや暮らしの紹介を通して、歴史的・文化的な町並みや施設との向き合い方、活用方法を考える。
2 主管工務店報告
首都圏の会員工務店、相羽建設(東京都東村山市、相羽健太郎社長)と大野建設(埼玉県行田市、大野年司社長)が自社の取り組みを紹介する。
相羽建設は、本誌連載でおなじみの木造ドミノ住宅の発展形を中心に2015年以降の工務店戦略を発表。
大野建設は、手掛けた注文住宅2000棟超の7割が紹介とリピートという顧客満足向上の取り組みと、そのベースにある「三方良しでつながりの家づくり」の企業姿勢を報告する。
[10月30日]
1 工務店座談会
「工務店の未来は地元にある。地域とのつながりを本気で考えよう」をテーマに工務店経営者がディスカッションする。
パネラーは相羽建設・相羽健太郎社長、鷲見製材・石橋常行社長、ヤワタホーム・八幡英穀社長。コーディネーターは本紙発行人・三浦祐成が務める。
2 講演 大嶋芳彦氏、三浦展氏
成熟社会における建築と消費をテーマに2人が講演する。
ブルースタジオの大嶋芳彦氏は、実践するリノベーションの暮らしづくり・まちづくりにおける意義と取り組みを発表。
カルチャースタディーズ研究所の三浦展氏は、物から人へとビジネスの軸が変わる中で求められる本当のサービス産業の姿を解説する。
31日はオプションとして首都圏7社の会員工務店の展示場を公開。自由に見学できる。
参加費は会員2万円、会員以外2万8000円(2人目以降割引あり)。
プログラムの詳細・申し込みは地球の会ホームページで。
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