矢野経済研究所(東京都中野区)は9月5日、東京・神奈川・埼玉・千葉にある築10年以上の戸建て住宅に住み、子どもが独立した60〜75歳のシニア層823人を対象にした住まいに関するアンケート調査の結果を公表した。調査時期は2013年7月。
現在居住する住まいで活用しきれていない部屋の数を聞くと、「2部屋」34.4%がもっとも多く、「1部屋」25.3%、「3部屋」15.3%と続いた。
子どもが独立する前後で部屋の活用度合いをみると、独立前に「活用しきれていない」と感じていた人は33.8%だったのに対し、独立後は81.9%に上昇。子どもの独立後に部屋の活用度合いが低下する傾向にあることがわかった。
住み替え意向を聞くと、5割以上が「住み替えたくない」と回答。その理由を聞くと、「住み慣れた地域を離れたくない」74.7%、「長年住んだ家を手放したくない」44.7%が多かった。
潜在需要も含め、住み替えを考えたいとする人に理由を聞いたところ、「老朽化してきた」51.2%、「家が広すぎる」33.8%、「バリアフリーが必要」30.3%が上位にきた。
また、「住み替えを考えたいが、住み替えられないと思う」とした人も22.6%おり、「新たに購入資金を工面できない」52.2%、「住み慣れた地域を離れたくない」48.9%との理由が多かった。
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