国土交通省は、技能労働者の技能を「見える化」するため、技能労働者の持っている技能などを関係者が参照できるシステムの検討を進めている。今年度中に、システム運用に向けた構想を取りまとめる方針だ。
技能の「見える化」に向けては、学識者などからなるワーキンググループが昨年秋から検討を進め、今年3月に基本的な方針について中間取りまとめを行った。技能者の工事履歴(実績)や保有資格、研修の受講履歴、社会保険などの加入状況などをデータベースとして蓄積し、必要に応じて発注者などが参考にすることで、適切に評価できるような環境を整える。現状では、各技能労働者の経験や実績がきちんと蓄積されておらず、第三者が評価しにくい状態にある。
今年度の検討を踏まえ、来年度以降、実際にシステムの構築を進めていく予定。
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