東京大学生産技術研究所は6月20日、同研究所が民間企業などと連携して行っているスマートハウスの実験住宅を使った実証実験の研究経過を発表した。
この実験は、東京大学駒場IIキャンパス内の実験住宅「コマハウス」で行われているもので、2011年8月の設備完成後、基礎的実験とHEMSの構築が進められている。
これまでの実験で、計測した情報に加え電力需給情報、気象情報などを取り込んだエネルギーマネジメント装置と住宅設備、機器の連携プラットフォームの動作が確認できたほか、住環境情報と連携した窓・エアコンの制御機能や電力需給調整と協調した蓄電池の制御機能の追加や、「見える化」機能の強化などの成果があったという。
今後は、これまでに整備したプラットフォームや住宅設備と機器との連携、環境情報の取り込み機能を活用して、住宅の省エネルギー、CO2排出量削減(エネルギー・環境軸)、エネルギーシステム全体の需給調整力の大幅向上(系統貢献軸)またエネルギーを越えたより高い価値(QOL軸)の三軸の高付加価値の実現を目指し、実証実験を続けていくとする。
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