NPO法人・外断熱推進会議が主催した講演会でプロクリマ社(ドイツ)のロタール・モル社長は、空気中の湿度に応じて透湿抵抗値を変えることで、異なる原因で起こる夏冬の壁内結露を同時に予防する”インテリジェント”な透湿シート「インテロ」を披露した。
製品はポリエチレンコポリマ製で、空気中の湿度に応じて透湿抵抗値を適合させる。冬期には透湿抵抗が高く、夏期には透湿抵抗が低くなる性能を持つのが特徴。冬季と夏季との透湿密度の差は40倍になる。
壁や屋根の断熱材の内側に施工する。空気中の湿度が低くなる冬期には、透湿抵抗値を高め、室内の湿気が壁内に侵入するのを遮断。空気中の湿度が高くなる夏期には、低い透湿抵抗によって屋外の湿気を壁内を通して室内へと逃がすことができる。
モル社長は講演で、建築物の壁内環境をシュミレーションできる専用ソフト「WUFI(ヴーフィ)」では、東京・福岡の木造住宅の壁と屋根で低湿度を保つことを披露。温暖湿潤な日本の気候での製品の効果を強調した。
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