学識経験者と建材業界のメーカー・ユーザー等で構成される「建材からのVOC放散速度基準化研究会」(委員長:村上周三慶応大学教授)は4月1日、トルエン・キシレン・エチルベンゼン・スチレンの4物質に対する自主基準値を制定した。
自主基準値は厚労省の化学物質室内濃度指針値をもとに、建材に適用できる放散速度基準値(μg/m2h)に換算したもので、トルエンが38、キシレンが120、エチルベンゼンが、スチレンが32と定めた。
今後は、日本接着剤工業会のほかいくつかの業界団体やメーカーが基準を満たす製品の開発や、認定制度、自主基準などへの引用を予定しているという。