矢野経済研究所(東京都中野区)は6月5日、住宅リフォーム市場に関する調査結果を発表した。調査期間は2013年3〜5月。この調査における住宅リフォーム市場とは、「10m2超の増改築工事」「10m2以下の増改築工事」「設備修繕・維持関連」「家具・インテリア等」の4分野を指す。
それによると、2012年の住宅リフォーム規模は前年比0.5%増の6兆1894億円。分野別にみると「家具・インテリア等」は前年比9.4%増加したが、リフォームの主流である増改築や水まわり設備の交換といった「設備修繕・維持関連」はわずかに減少した。
2013年の市場規模は前年比約2%増の約6兆3000億円、政府の新成長戦略にもとづく補助金などの後押しを受けて市場が大きく活性化すれば2020年には7兆6000億円(2010年比29%増)にまで拡大すると予測した。
今後の注目市場については「中古住宅取得時のリフォーム」を挙げた。世帯数を住宅総数が上回るなか中古住宅流通量は今後増えるとし、消費増税を機に中古住宅購入者が増加傾向をたどると予測。新築よりも割安なぶん、その差額を利用して中古住宅取得時にライフスタイルに合った間取り変更を行うなどの大規模リフォーム希望者の存在により、こうしたリフォームの伸びが期待できるとする。
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