経済産業省は5月15日、日本型スマートハウスの普及拡大に向けた課題を検討する「スマートハウス・ビル標準・事業促進検討会」の第3回会合を開催した。HEMSと8つの重点機器とを結ぶ通信方式と、運用ガイドライン(第1.0版)が正式に決まった。この夏をめどに、まずエコーネットライト規格に準拠したエアコンや照明が市場に出る予定。エネルギー使用量の「見える化」から一歩進んだスマートハウジングへとステージが移行していく。
8つの重点機器はスマートメーター、太陽光発電、蓄電池、燃料電池、電気自動車(EV)/プラグインハイブリッド自動車(PHV)、エアコン、照明機器、給湯器。今回の会合で、機器間の通信方式と、異なるメーカー間の機器が接続・作動するためのネットワーク要件とセキュリティ要件を整理したほか、HEMSと重点機器の接続時のコマンド、設置の流れも整理した。
ただし、EVとPHVに関しては今後、エコーネットコンソーシアムと自動車関連業界の間でHEMSと電気自動車充放電システム間の必須コマンド定義をについて協議を行い、1、2カ月後をめどに第1.1版として発表する予定。
エアコンや照明以外の製品も、冬以降から順次、市場に登場していくという。
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