JR松戸駅西口エリアの地域活性化をめざす「MADCity(マッドシティ)プロジェクト」に取り組むまちづクリエイティブ(千葉県松戸市)では、不動産物件の紹介事業「MADCity不動産」において新サービスを開始する。
MADCity不動産は、市場に流通しない傷んだ物件などを扱い、入居者が自由にリフォームを行える「改装自由物件」を取り揃えるのが大きな特徴。この1年で約70人に物件を提供、入居者の大半が居室を改装した。アトリエや工房として利用されるケースも多いという。今回始める「改装キックバック」サービスは、入居者がほどこしたリフォームの価値を退去後に算出して報酬を支払う(還元する)もの。退去後の一定期間内に新たな入居者が決まった場合に、新家賃との差額を元入居者に最大3カ月分支払う。
4月末に、改装キックバックの初の適用事例が発生。女性のイス張り職人が使用していたアトリエ物件で、彼女が行ったリフォームが新たな入居者への付加価値となり、家賃を上げて契約を結ぶことができた。前入居者への還元額は元の家賃の約3カ月分にのぼるという。
この新サービスの導入により、入居者にとっては質の高いリフォームを実施するインセンティブとなり、またリフォームよって物件価値が上がることでを同社と物件オーナーにとっては家賃収入が上昇する、空き物件リスクが減るといったメリットが生まれる。
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