アズビル(東京都千代田区)はこのほど、住宅用全館空調システム「きくばり」の電子式エアクリーナーの性能について、実際の住宅を使って1カ月間調査を行ったと発表した。同社によると「集じんセル」や「フィルター」単体の性能ではなく、実測値を公表するのは業界初の試みという。
調査は、2013年1月17日に神奈川県藤沢市に建設した研究施設「空気と暮らしの研究所azbilハウス」の住宅2棟を使って実施。2棟は同仕様の高断熱高気密住宅で、1棟には「きくばり」を、もう1棟には「ルームエアコン+第3種換気」を設置して、3月における室内の粉じん量と外気を計測した。
その結果、1リットルあたりの粉じん(0.7μm以上)量は、外気は平均8772個あったが、「きくばり」を設置した住宅は682個と大きく減少しており、粉じん除去率は92%にのぼることを実証した。一方、エアコンを設置した住宅の粉じん量は4515個だった。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。