ニチアスが製造した繊維混入けい酸カルシウム板を用いた軒裏と間仕切壁で大臣認定を不正に取得していた問題で、不正に大臣認定を受けていた構造方法(20件)のうち、再検査を受けていた残りの2件の準耐火構造の認定の一部で性能を満たしていないことが明らかになった。
今回性能不足が明らかになった構造方法の認定はQF030RS-0037とQF030RS-0039の2つ。軒裏に用いる化粧繊維混入けい酸カルシウム板・化粧有孔繊維混入けい酸カルシウム板の材料の厚さがいずれも10mmから18mmの範囲で認定を受けていたが、10mm厚の材料で性能を満たしていなかった。国土交通省は11月19日付けで認定を取り消した。
ニチアスによると、今回取り消された認定の対象物件は約3000棟。ただ、11mm厚以上の製品しか出荷しておらず、10mm厚の製品の製造はなかったという。同社では11mm以上の製品で改めて認定を取り直す予定。
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