首都圏を中心に総合住宅展示場の企画・運営を行なう日経社ハビタ21(東京都中央区)は4月27日、全国初の「マイクログリッド」のモデル施設となる住宅展示場を埼玉県越谷市にオープンする。
「越谷レイクタウン住宅展示場」は、埼玉県と越谷市が進める「スマート街区先導モデル事業」による、これからの住まいとエネルギーのあり方を提案する新しい展示場。電力を効果的に管理・相互運用するシステムを導入し、先進のスマートハウス(オープン時は5棟)とともにマイクログリッドの機能やメリットを紹介していく。
モデルハウスはすべてが、エネルギー計測ユニットとスマートメーターを備えたスマートハウス。展示場管理事務所と商業施設を併設するセンターハウスには、太陽光発電システムと蓄電池を搭載。電力情報を集約・管理することで展示場内の電力状況をリアルタイムで「見える化」する。また、停電時には共用蓄電池からの電力供給も試みる。
マイクログリッドは、大規模発電施設からの電力供給に頼る従来型のしくみとは異なり、小規模な地域内で太陽光発電などによる複数の分散型電源と蓄電池を組み合わせて電力を合理的に供給するしくみ。地域内の住宅や施設をITでつなぎ、地域全体でエネルギーを効率的に利用・管理する「スマートコミュニティ」を構築することで、災害に強いまちづくりを実現できる。
■越谷レイクタウン住宅展示場
住所:埼玉県越谷市東町7−20−1
区画数:8区画
出展住宅会社:一条工務店、積水ハウス、桧家住宅、広島建設、レオハウス
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。