東京カンテイ(東京都品川区)は4月9日、主要都市における3月の新築一戸建て(土地面積100㎡以上300㎡以下)の供給動向を発表した。
首都圏(1都3県)の平均価格は、前月比2.2%増の4764万円と反転上昇。東京都は2.2%増の5823万円と上昇に転じたが、前年同月比は9.3%増から5.5%増と水準を落とした。
神奈川県は2.4%増の5170万円と反転上昇。千葉県は2.6%増の4006万円と2カ月連続で上昇し、2014年4月の集計開始以降初の4000万円台となった。埼玉県は1.3%増の3843万円と反転上昇した。一方、戸数は前月の大幅増から一転して全都県で減少し、前年同月比も東京都を除いてマイナスが続く。
都市別では、東京23区が前月比6.8%減の9152万円と2カ月連続下落。戸数は前月に続き増加した。都下は2.6%増の5018万円と上昇に転じた。横浜市は5826万円(1.0%増)と3カ月連続で上昇。川崎市は6347万円(13.1%増)と反転上昇し、集計開始以降の最高価格となった。千葉市は4047万円(5.1%増)と3カ月ぶりに上昇し、土地面積が縮小したものの再び4000万円となった。さいたま市は4497万円(6.3%増)と上昇に転じた。
近畿は反転下落、中部は反転上昇
近畿圏(2府4県)は、前月比1.9%減の3719万円と下落に転じた。大阪府は3838万円(3.7%減)と反転下落。兵庫県は3893万円(0.5%増)と小幅ながら2カ月連続で上昇した。京都府は4078万円(4.3%減)と下落に転じたが、4000万円台は維持した。
都市別では、大阪市が5137万円(6.9%減)と反転下落。堺市は4330万円(15.0%増)と大きく上昇に転じ、前年同月比もプラスとなった。神戸市は4665万円(5.5%増)と2カ月連続上昇し、4000万円台後半の高水準を示した。京都市は4749万円(7.0%減)と下落に転じた。
中部圏(4県)は、前月比1.4%増の3362万円と上昇に転じたが、前年同月比は2024年3月が集計開始以降最高価格だったため、大きくマイナスとなった。愛知県は3532万円(1.5%増)と反転上昇したものの、前年同月比はマイナスの水準が続く。名古屋市は4082万円(1.6%減)と2カ月連続で下落した。
宮城県は3713万円(0.7%増)と2カ月連続で上昇。戸数は約14%減少し、前年同月比も約40%減と大きくマイナスとなった。仙台市は4093万円(5.8%増)と反転上昇し、初の4000万円台となった。
福岡県は3716万円(1.0%減)と3カ月ぶりに減少したが、前年同月比はプラスを維持した。福岡市は4300万円(2.4%減)と2カ月連続下落した。
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