京セラコミュニケーションシステム(KCCS、京都市)とエヌ・ピー・シー(NPC、東京都台東区)は4月8日、使用済み太陽光パネルのリユース・リサイクル事業に関する協業について検討を開始したと発表した。
KCCSは太陽光発電所建設で培った設計・構築・保守のノウハウを活かし300社以上のパートナー企業と連携しながらメガソーラーや屋根置きの太陽光発電などの導入を行っている。一方NPCは、不要となった太陽光パネルをリユース・リサイクルするための中間処理を行っており、独自のホットナイフ分離法を用いた太陽光パネル解体装置で、廃棄パネルを再資源化している。
この両社の技術と強みを活かし、太陽光パネルのリユース・リサイクルを含む新たな太陽光発電設備導入スキーム構築について協業を検討。カーボンニュートラル社会の実現に向けて取り組んでいく。
2050年カーボンニュートラル実現に向けて再生可能エネルギーの導入がますます重要となるなか、太陽光発電設備は急速に普及が拡大したが、今後大量廃棄が予測されるなど、太陽光パネルのリユース・リサイクル率の向上、環境負荷軽減のためのサプライチェーン構築が急務となっている。

協業スキーム図
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