今や寒くない窓辺は当たり前。差をつけるのは窓辺の居心地。「チルい=くつろげる」窓辺を実現するあの手この手を探ります。
※本記事は、新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー4月号「チルい窓」掲載の事例から、西方設計[秋田県能代市]「超高性能ガラスの造作FIX窓と外付けブラインドで日射利用を最大化」の内容を抜粋したものです。
設計:西方設計
取材・文:大菅力

「佐倉の家」の南面外観。中央に佐藤の窓のヘーベシーベ、左右にECLAZのトリプルガラスを用いた造作FIX窓を配置
窓手法① 連窓を可能にする構造的な工夫
●同社が活動する能代市は日本海に面し、冬は曇天が続く。少しでも日射を得て、室内を明るくするために大きな窓が好まれる。一方、窓はほかの部位より断熱性能が低い
窓の断熱性能が低いと結露のほか冷輻射により寒い窓辺となる。一般的には大きな窓を採用しづらい
●ここ10年でトリプルガラスが普及。結露や冷輻射の問題が解消してきた、同社が多用する高性能ガラスのECLAZの場合、外気-5℃でガラス表面は19.5℃。国産品より3℃高い
関東以南の場合、国産窓のトリプルガラスでも真冬の表面温度は20℃になる
●ECLAZの熱貫流率は0.578W/㎡K。熱損失が極めて少ない。その割に日射侵入率が0.563と大きい。このガラスだと日射取得を確保しながら結露や冷輻射の問題を解消できる
窓手法② 樹脂サッシと造作のFIX窓を併用
●ECLAZにより冷輻射を解消したことで、南面の大きな窓が可能になった。日射取得を最大化すると・・・
この記事は『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー4月号(2025年3月30日発行)チルい窓』(P.24〜)をデジタル版に再編集したものです。続きは本紙でご覧いただけます。
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