不動産情報サービスのアットホーム(東京都大田区)は3月25日、同社の不動産情報ネットワークで消費者向けに登録・公開された首都圏中古戸建ての2024年下期(7月~12月)の価格動向を発表した。
首都圏全体の平均価格は前期比2.6%減の2999万円で、3期連続で下落。前期比プラスとなったのは、都下、横浜市・川崎市の2エリアのみだった。前年同期比は全エリアが横ばいまたはマイナスとなり、4.5%減となった。
エリア別では、横浜市・川崎市が2期ぶりに2017年上期以降最高額に並んだ。千葉県西部は前期比横ばいだが、4期連続で最高額を継続している。一方、東京23区は3期ぶり、さいたま市は2019年下期以来10期ぶりに下落した。
2024年下期の中古戸建ての値付けを分析したところ、東京23区の募集価格は下2桁が「~80万円」の物件割合が67.6%と最も高く、2位の「~00万円」(14.8%)を50ポイント以上上回った。この傾向は、全ての調査対象エリアでみられる。
端数価格の設定は、一般的に買い手の心理的負担を軽減するために行われるが、不動産においてはポータルサイトの検索条件設定も関係している。利用者が物件を検索する際、金額の上限設定に入るよう大台を少し下回る値付けをするケースが多いとみられる。
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