東京カンテイ(東京都品川区)は3月24日、2月の三大都市圏と主要都市における中古マンション70㎡あたりの平均価格を発表した。首都圏は、前月比0.7%増の5218万円と7カ月連続で上昇した。
東京都は7811万円(1.3%増)と10カ月連続で上昇し、前年同月比も21.6%増と高水準で拡大を続けている。神奈川県は3795万円(0.1%増)、千葉県は2734万円(0.9%増)といずれも続伸、埼玉県も2933万円(0.3%増)と小幅ながら2カ月ぶりに上昇し、3カ月ぶりに1都3県の全てでプラスを示した。
都市別では、東京23区が前月比1.3%増の9135万円と10カ月連続で上昇。価格水準が急激に押し上がってきた反動でやや鈍化するも、堅調なトレンドは変わらない。都心6区は2.3%増の1億5107万円と25カ月連続で上昇。やや弱含んだ千代田区・文京区以外は、2%~3%のプラスとなった。
周辺エリアでは、城南・城西エリアが上昇傾向にあるのに対し、城北・城東エリアは昨年4月以来のマイナスになるなど、都心部に隣接していない行政区で引き続き弱さがみられた。
横浜市(0.1%減)、さいたま市(横ばい)は、いずれも連続上昇がストップ。千葉市(1.0%増)は反転上昇したが、昨年12月の水準には届かなかった。
近畿は大阪エリアがけん引し上昇、中部は3カ月連続上昇
近畿圏は前月比0.6%増の2969万円と2カ月ぶりに上昇。大阪エリアの強含みと事例シェア拡大が価格を押し上げ、直近の最高値も更新した。大阪府は3341万円(1.1%増)と3カ月連続で上昇。前年同月比も3カ月間8%台の高水準で推移している。
一方、兵庫県は2433万円(0.9%減)と2カ月連続下落し、下落率も拡大した。都市別では、大阪市が4618万円(2.7%増)と3カ月連続上昇し、前年同月比の上昇率は20%台に近づきつつある。市中心部は、築浅事例の増加も影響し、7147万円(3.0%増)と14カ月連続で上昇した。神戸市(0.1%増)は僅かながら2カ月ぶりに上昇したが、昨年12月の水準には至らなかった。
中部圏は前月比0.8%増の2295万円と3カ月連続上昇。愛知県も1.0%増の2427万円と3カ月連続で上昇し、いずれも上昇率が拡大した。前年同月比の上昇率は1月と同程度だった。名古屋市は2859万円(1.2%増)と3カ月連続で上昇し、前年同月比も昨年12月以降プラスを示している。市中心部は3869万円(3.3%増)と2カ月ぶりに上昇した。

三大都市圏 中古マンション70㎡価格推移
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