住宅金融支援機構(東京都文京区)は3月21日、「フラット35 子育てプラス」の利用状況について報告した。2024年2月に開始したこのプランは、子どもの人数に応じて住宅ローンの金利を引き下げるもので、子ども1人につき1ポイントを付与。1ポイントあたり当初5年間の金利が年0.25%引き下げられる。

「子育てプラス」の概要(資料より引用)
報告によると、最長35年の全期間固定金利の住宅ローン「フラット35」の融資実行件数2万9996件のうち、子育てプラスの利用件数は1万8830件で、全体の63%が同プランを利用。利用ポイントの平均は1.7ポイントで、内訳は「1ポイント」が48.8%、「2ポイント」が34.3%、「3ポイント」が13.4%などとなっている。「6ポイント」以上の利用者も0.3%あった。
同機構が24年11月に実施した「フラット35」利用者へのアンケート結果(回答数1850人)によると、「フラット35」を選択した理由について、全体の50.1%(927人)が「返済額が確定する(全期間固定金利)」、「フラット35しか選択肢がなかった」(47.7%・883人)と回答。次いで、「子どもの人数等に応じた金利引下げ」(22.3%・413人)との回答が多く、約2割が「子育てプラス」があったことを「フラット35」を選択した理由として挙げている。

「フラット35」を選択した理由(資料より引用)
個別意見(感想)では、利用者から「子育てプラスがあってとても助かりました」「子どもの人数で金利が下がるのが良かった」「子どもが6人いる私にとって子育てプラスの金利引下げは有り難かった。今後も子育て世帯への支援をさらに充実してほしい」といった声が聞かれた。これらの結果から「子育てプラス」が子育て世帯にとって、魅力的な選択肢となっていることがわかる。
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