セレンディクス(兵庫県西宮市)はこのほど、地域創生事業を手掛けるJOINX(ジョインクロス、静岡県富士市)と協力し、鹿児島県南種子町に3Dプリンター住宅を2棟建設すると発表した。
南種子町とJOINXなどが推進する「『宇宙に一番近い島からデジタル人材』種子島宇宙学校プロジェクト拠点施設整備事業」の一環として行うもので、同町の「宇宙ヶ丘公園」敷地内に、昨年9月に石川県珠洲市で竣工したモデルと同一の「serendix50」と特別モデルの平屋建て(延床70㎡)を建設する。

宇宙公園の完成イメージ図 手前右が「serendix50」、左が特別モデル(提供:JOINX)
同住宅は、ジョインクロスが主体となって「研修・宿泊施設」として整備し、島内外の子供達の学びや企業の研修型ワーケーション、研究実験の拠点として活用。デジタル人材の育成を図るとしている。
同社は2025年を「販売フェーズ」と位置付け、これまでの施工ノウハウを活かして本格的な量産へとつなげていく計画。JR西日本グループとの駅舎建設プロジェクトなど、住宅以外の分野もあわせて事業を推進し、3Dプリンター住宅を全国展開していく。

2024年9月に竣工した「serendix50」(石川県珠洲市)
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