株式会社Lib Workでは、2022年から「シンプルスリム枠」(大栄建材)を採用。壁と一体化したような建具枠によって、強みである空間の意匠性をグレードアップさせ、多くの顧客から高い評価を受けている。標準仕様への採用の経緯、労務費のコストダウンといった思わぬメリットなどについて聞いた。

株式会社Lib Work 建築部次長 山田亜都幸 さん
Lib Workは、熊本・福岡・大分・佐賀のほか、千葉にも拠点を持つハウスメーカーだ。10種類の住宅ブランドを展開し、年間の受注ペースは約400棟にのぼる。20~40代の顧客からは、多様なライフスタイルやニーズに応える洗練された意匠性が高い評価を受けている。
同社で現場監督やコーディネーター、アフターサービス担当者などをまとめているのが、山田次長だ。「近年のお客様は情報収集に熱心。私たちもプロとしてお客様からのご要望の先を見越した提案をしていかなければ、ご満足いただけません」(山田次長)。
そこで同社では、四半期に一度のペースでいくつかの住宅ブランドの標準仕様を見直し、アップデートを続けていくようにしている。
意匠とともに施工性にも
優れるシンプルスリム枠
2022年から採用し、好評なのが大栄建材の「シンプルスリム枠」だ。建具枠の見え掛かりを極力抑えることで、優れた美観とより大きな開口幅を両立。壁と一体化したような「枠を感じさせない枠」を実現している。

左:ンプルスリム枠施工イメージ
右:palette(パレット)暮らしに合わせて変わるスタイル
「当社では、“アトリエ系設計事務所にもひけをとらないデザイン”を目指しています。シンプルスリム枠の採用もその一環です」と山田次長。
同社ではそれまで24㎜幅の建具枠を使っていた。床から天井までのハイドア仕様を生かすため、建具枠を省く仕様も検討されたのだという。しかしその場合、室内ドアと壁や天井との取り合いが突き付けとなり、微妙な調整が必要で、施工手間がかかってしまう。引き渡し後のメンテナンスでも、建て付け調整の頻度が高まることが予想された。
そこで着目したのがシンプルスリム枠だ。「枠の幅を12㎜におさめたいということで、大栄建材さんに相談したところ、迅速に対応していただけました」(山田次長)。
従来よりもスリムになった建具枠は空間の中に違和感なくとけ込み、ハイドアの開放感やスッキリとした印象を強調。同社の魅力となっているデザインを引き立てる。また、入隅などの取り合い部が美しくおさまる上に施工性も高い。
山田次長とともに検討にあたった現場監督やアフターサービス担当者も「これなら」と納得。意匠だけでなく、施工性にも優れるとあって、現在は、ほとんどの住宅ブランドで標準仕様となっている。
ディテールまで行き届いた
きめの細かい空間提案が可能に

Laiton(レトン)木・真鍮・モルタルをいかした心落ち着くカフェ風の家
さらに、建具枠に付随する巾木についても、近年顧客ニーズの高いグレイッシュブラックなどこれまでにない色を用意してもらえたという。
「現在の流行はナチュラルテイストからモダンスタイルへ移行しています。クロスなどの内装材に加え、建具枠や巾木などのディテールまで統一した、きめの細かいコーディネートをできるようになりました。お客様にも喜んでいただいています」(山田次長)。
同社では、そのほか、スクリーンパーティション、玄関収納なども大栄建材の製品を使っている。「コロナ禍以降は、キッチンやリビングまわりにワークスペースを設けるプランも人気です。そういうときに空間を仕切りながらつながりも持たせられる、大栄建材さんのカフェ窓(室内窓)なども今後、もっと活用していきたい」(山田次長)。
施工会社との直接取引によって
受発注がスピーディ
大栄建材は創業55年の室内建具専門メーカー。全国の現場にオーダー品をジャストインタイムで納品し、施工・アフターメンテナンスまでを一貫して行う。施工会社との直接取引が基本姿勢であることから、商流、物流、情報の交換がダイレクトにスピーディに進められるという強みがある。
「当社では自由設計なので、案件ごとにサイズが変わるものも多いのですが、大栄建材さんでは見積もりや発注・納品までのサイクルが短い。効率よくスケジュールを進められるので、その分、当社における労務費まで削減できました。これは思わぬメリットになりましたね」(山田次長)。
また、大栄建材では全国11営業拠点に職人網を持つことで、どのエリアでも同レベルの対応が可能。Lib Workの場合、建具取り付けは自社で行うが、コスト次第で大栄建材に外注するという選択肢も持てる。材工をトータルで検討できるメリットは大きい。
「いまは建築費が高騰しているので、以前よりもさらに細かくコストを管理していく必要があります。こうして、いろいろな相談ができるメーカーさんの存在はありがたいです」(山田次長)。Lib Workの成長に、シンプルスリム枠と大栄建材は大きな役割を果たすことになりそうだ。
空間をより広々と感じさせる シンプルスリム枠 |
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シンプルスリム枠は、「空間をもっとシンプルに」をコンセプトとした建具枠。従来枠側に見えてくる戸当りを扉側にもたせるなどの工夫で、枠の見え掛かりを最小化した。扉と枠の隙間が感じられないノイズレスな開口が新鮮な印象をもたらす。作動性、機能性はそのままに、余分を省いたスリムな枠構造であるため、有効開口を大きく確保でき、バリアフリー対応もしやすい。巾・高さ寸法を同価格で変更できるゾーンサイズを採用し、天井高の違いにも柔軟に対応する。 |
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