政府は3月18日、2024年度予算の予備費から国土交通省関連として615億円の支出を決めた。大雪の除雪費の追加支援に471億円、埼玉県八潮市で起きた道路陥没事故の復旧と再発防止策に144億円を配分する。このうち除雪への支援額は、当初予算を活用した追加配分を含め、過去最大の557億円を計上している。
今冬は年末年始や2月上旬にかけて降った大雪により、各地で平年を大幅に上回る積雪を記録。地方自治体の道路除雪費用が、年度当初に配分した分で賄えなくなっていることから追加支援を行うこととなった。
主な配分先は、北海道(66億9200万円)、青森県(33億5000万円)、山形県(29億4200万円)、新潟県(72億1000万円)、岐阜県(21億8100万円)など。直轄では、東北地方整備局に24億4600万円、北陸地方整備局に18億8300万円、近畿地方整備局に15億円などを計上した。執行状況などの聞き取りを行った上で配分する。

2024年度の降雪状況(資料より引用)
口径2m以上の下水管が対象
道路陥没事故を踏まえた対応では、緊急下水道管路改築事業として埼玉県に45億円を配分。全国の口径2m以上の下水道管を対象に特別重点調査を実施するための費用として99億円を支出する。主な配分は、東京都(18億3700万円)、神奈川県(11億8600万円)、大阪府(11億5800万円)、愛知県(7億円)などとなっている。

調査と緊急改築のイメージ(資料より引用)
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