LIXIL(東京都品川区)は3月17日、常滑東工場(愛知県常滑市)において、特注対応の大形タイルを製造する新ラインの稼働を開始すると発表した。
同ラインでは、タイル焼成時間を従来の40時間から22時間に大幅短縮することで、焼成時のCO2排出量を約22%削減可能。さらに、タイルを焼成するために台車に乗せる窯積みを自動化し、作業者の安全性向上と焼成時間短縮に合わせた積載サイクルを実現した。
同社の国内における水まわり・タイル事業は、2024年で100周年を迎える。同じく操業100周年を迎える常滑東工場は、今後の100年に向け、湿式タイルを製造する「インテリジェントファクトリー」としての取り組みを推進。やきものづくりの技術の向上・タイルの加工技術の創出・デジタル化を積極的に進めていく。
新ラインには、取り組みの一環として3Dプリンタを使用した樹脂型を導入。顧客の要望にあわせたさまざまな意匠タイルが生産可能となるため、近年ニーズが高まっている特注の大形タイルに対して、より迅速に対応できるという。
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