家づくりに「触覚」を　中川政七商店と堀田カーペットが建材開発

中川政七商店（奈良県奈良市）と堀田カーペット（大阪府和泉市）は3月1日、工芸の力を生かしたデザイン性に加えて触り心地も良い“工芸建材”を開発・販売する合弁会社「Tactile Material（タクタイルマテリアル）」を設立した。

工芸建材を開発・販売する合弁会社「Tactile Material」を設立した中川政七商店の千石あや社長（右）と堀田カーペットの堀田将矢社長

「家づくりに『触覚』という選択肢を」をコンセプトに、全国の工芸品製造メーカーとコラボするなどしながら、織物の壁紙や磁器質タイルなど、さまざまな工芸建材を展開していく方針だ。

3月9日には、工芸建材を体感できる施設として、ショールームやオフィス機能も備える一棟貸しの宿泊施設「TACTILE HOUSE OSAKA（タクタイルハウス大阪）を和泉市内にオープンした。同宿泊施設は、189坪の敷地に建てた延べ床面積59坪で、ショールーム・オフィスを併設する1階はRC造で、宿泊スペースとなる2階は木造。

大阪府和泉市内にオープンしたショールームやオフィス機能も備える一棟貸しの宿泊施設「TACTILE HOUSE OSAKA」

設計は、建築家の工藤桃子さん（MMA.inc）が手がけた。工芸建材がもたらす心地よさや美しさを、滞在することで時間をかけて肌で感じられるように一棟貸しの宿として運営する。

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