子育てエコホーム支援事業の後継として、2024年度補正予算と25年度予算で「子育てグリーン住宅支援事業」が創設された。同事業のトピックといえばやはり「GX志向型住宅」だ。
補助額は160万円/戸と高額。従来の省エネ基準や、いわゆるZEH水準を上回る水準の断熱・省エネ性能が要件で、さほど高いハードルではないが地域に応じた工夫も求められる。各地の実力派工務店に「GX志向型」のつくり方を聞いた。【編集部】
まずは「GX志向型住宅」についておさらいしよう。要件は次の4つだ。
① | 断熱等性能等級6以上 |
② | 再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量削減率5%以上(BEI0.65以下) |
③ | 再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率100%以上 |
④ | 高度エネルギーマネジメントの導入 |
①はそのまま、住宅性能表示制度の断熱等性能等級で定められたUA値(5~7地域はηAC値も)の基準を満たせばよい。6地域であればUA値0.46W/㎡K以下となる。
②の一次エネルギー消費量については、断熱等級6が暖冷房の一次エネルギー消費量をおおむね30%(等級7は40%)削減するレベルとして設定されたことを踏まえると、少し高めの水準設定と言えるかもしれない。地域によっては付加断熱やトリプルガラスなども必要だろう。
③は、太陽光など再エネの導入が原則で、経済産業省が定めるZEHの定義に合致することが必要、ということだ。なお・・・
この記事は新建ハウジング3月20日号1面(2025年3月20日発行)に掲載しています。
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