東京都はこのほど、環境性能が高い住宅の供給・普及に取り組む事業者の表彰制度「東京エコビルダーズアワード」の2024年度受賞企業を決定した。今年度は、都が定める断熱・省エネ性および再エネ設置量の基準を達成した事業者を表彰するハイスタンダード賞を延べ48社、より先進的な事業者が対象のリーディングカンパニー賞を延べ19社が受賞した。
同アワードは、供給量に応じた容量の太陽光発電設備や、一定の断熱・省エネ性を義務付ける建築物環境報告書制度を今年4月から開始するにあたり、先行して取り組む事業者を表彰するため23年度に創設。両賞とも断熱・省エネ性能部門、再エネ設備設置量部門の2部門制で実施している。
昨年度に引き続き、都内の地域工務店も多数受賞。リーディングカンパニー賞の断熱・省エネ性能部門では岡庭建設(西東京市)、セイズ(葛飾区)、豊泉工務店(武蔵村山市)、明友建設(練馬区)、再エネ設備設置量部門ではアイケーホーム(世田谷区)、セイズ、明友建設、八幡(青梅市)が選ばれた。セイズと明友建設は2部門を同時に受賞した。
3月4日には東京都内で受賞イベントを開催。リーディングカンパニー賞の受賞各社によるプレゼンテーションや審査委員による講評、審査委員3人と、タレントの田中卓志さん(アンガールズ)によるパネルディスカッションが行われた。

左から審査委員の伊香賀俊治・慶應義塾大学名誉教授、池本洋一・SUUMOリサーチセンター長、寺尾信子・寺尾三上建築事務所代表取締役とゲストのアンガールズ・田中卓志さん
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