積水ハウス(大阪市)が3月6日発表した2025年1月期連結決算(24年2月~25年1月)は、売上高が前期比30.6%増の4兆585億8300万円、営業利益は同22.3%増の3313億6600万円、経常利益は同12.4%増の3016億2700万円、純利益は同7.6%増の2177億500万円となり、いずれも過去最高を更新した。
国際事業では、24年4月に米国でMDC社を完全子会社化したことに加え、新築住宅へのニーズが高まったことから売上高が1兆2785億1100万円(同150.2%増)、営業利益が789億4500万円(同61.4%増)と大幅な増収増益となった。
戸建住宅事業の売上高は4790億9100万円(前期比1.7%増)、営業利益は460億6900万円(同12.2%増)。インテリアやエクステリアの新デザイン提案システム「life knit design(ライフニットデザイン)」の展開や、ZEHなどの高付加価値提案が好評となり、受注が好調に推移した。1棟単価の上昇で利益率も改善している。
賃貸・事業用建物事業は出荷体制の強化や順調な工事進捗により、売上高は5449億3400万円(同4.0%増)、営業利益は817億9600万円(同4.8%増)となった。オリジナル構法を用いた3・4階建て賃貸住宅の拡販や「シャーメゾンZEH」の普及に注力した結果、賃貸住宅受注に占めるZEH住戸割合が77%に達している。賃貸住宅管理事業は、管理室数の増加と高入居率を維持したことにより増収増益となった。
次期も増収増益を予想
2026年1月期は、売上高は4兆5000億円(前期比10.9%増)、営業利益は3620億円(同9.2%増)、経常利益は3390億円(同12.4%増)、純利益は2320億円(同6.6%増)となる見込み。国内事業では、戸建住宅で価格レンジ別の「3ブランド戦略」を深化させるほか、賃貸住宅で徹底したエリア戦略を通じて「シャーメゾン」ブランドの普及を図る。国際事業では日本で培った「積水ハウステクノロジー」を海外市場で展開。今後予想される米国の新築住宅需要にも対応する。
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