松尾和也さん流エコハウス設計メソッドを毎月10日号でお届けする本連載。今回は、住宅ローンの金利動向と施主の目線から、工務店の事業について考えます。
住宅金融支援機構が毎年発表している、住宅ローンの年収倍率のデータがあります。それによると、土地付き注文住宅においては平均で7.7倍にもなっていることが公表されています。昔は「年収の5倍程度が妥当」と言われていたので、そこから比べると1.5倍にも膨れ上がっていることになります。
ただ、5倍と言っていた時代は、今よりずっと金利が高かったという事情はあります。今は上昇基調にあるとはいえ変動金利0.4~0.5%、35年で借りている方が多いようです。この条件で計算すると、返済負担率は約24%となります。“25%が適正、30%を超えるときつくなる”と昔から言われてきました。
今現在、および今後、金利が上昇傾向にあるということは経営者であれば誰もが感じていることだと思います。経営者でなくとも、今は若い人ほどNISAを中心とした投資を行う方が多いです。当然、金利上昇のリスクを知っている方はたいへん多いと考えられます。
では、危ないと言われる30%を超えるのは金利が何%まで上昇した場合かご存知でしょうか?計算するとたった・・・
この記事は新建ハウジング3月10日号8面(2025年3月10日発行)に掲載しています。
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