地域工務店と教育機関の産学連携による人財マッチングプロジェクト・Koumuten Job!(工務店ジョブ)は、学生向けの体験型セミナー「DIVE!工務店学」をスタート。2月27日には第1回のセミナーを開催し、約60人が参加した。
学生が、講義や工務店のスタッフとのワークショップを通じて工務店の未来を考え、発表するプログラムで、工務店を実際に体感してもらいながら、地域・業界の課題解決策を共創していくことを目指す。 【編集長 荒井隆大】
Koumuten Job!は2021年1月、角倉英明・広島大学大学院准教授、相羽建設(東京都東村山市)社長の相羽健太郎さんが発起人となって立ち上げたプロジェクトだ。
現在は相羽建設、山弘(兵庫県宍粟市)、鷲見製材(岐阜県岐阜市)、大野建設(埼玉県行田市)、建築工房零(宮城県仙台市)、コアー建築工房(大阪府堺市)の6社が参画。またアドバイザーとして角倉准教授ほか5人の大学教員が関わる。
新たな活動である工務店学は、角倉准教授の講義や参画工務店の経営者による座談会で工務店の過去と現在を学ぶ“インプット”と、工務店の未来についての課題解決策を発表する“アウトプット”のセットが1クール。インプットとアウトプットの間に、学生は工務店スタッフとワークショップを行いつつ、工務店訪問などで理解を深める。
初回では工務店の誕生と求められていることを学ぶ
2月27日にスタートした1クール目は、まず角倉准教授が「工務店の誕生」について講義。戦前までは大工棟梁を中心とした生産システムが存在し、何度も家を建てられるような裕福な施主が、発注とプロジェクト管理を担う直営も一般的だった。
しかし戦後・・・
この記事は新建ハウジング3月10日号1面(2025年3月10日発行)に掲載しています。
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