深層混合処理工法「テノコラム工法」を40年以上施工するテノックス(東京都港区)はこのほど、浅層混合処理工法の「テノキューブ工法」を開発。(一財)先端建設技術センターの先端建設技術・技術審査証明を取得して今年2月から販売を開始した。
浅層混合処理工法は、セメントなどの固化材と現地の土を混ぜて固める地盤改良工法で、支持層が比較的浅い場合はバックホウで直方体の地盤改良体を築造する。
従来の浅層混合処理工法では計画よりも広い範囲を掘削してしまう過掘りを前提としてセメントを多めに設定していたが、新工法はGNSS(全球測位衛星システム)やIMU(慣性計測装置)を用いた三次元計測をリアルタイムに行うことで、実際の掘削範囲に応じた適切なセメント量を投入し、確実な施工を実現。使用セメント量の削減、排土量の削減につながる。

施工管理画面
また、施工状況をオペレータ、工事監理者、元請技術者などでリアルタイムに共有。施工情報は自動バックアップ保存され、施工データや改良体出来形、現場全体の進捗状況などを確認することができる。
支持層に傾斜がある場合は、浅い場所と深い場所でテノキューブ工法とテノコラム工法を組み合わせることも可能とする。
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