パナソニックホームズ(大阪府豊中市)は3月3日、空気清浄機能を有する全館空調システムにおいて空気中のウイルス感染価の濃度低減効果を確認したと発表した。
同社は2024年8月に日本繊維製品品質技術センター(QTEC、東京都港区)と共同で、同社湖東工場(滋賀県東近江市)にある住宅試験センターの実住宅において、国内で初めてというインフルエンザウイルスの噴霧試験実証を実施。個別空調住宅と全館空調住宅(空気清浄機能あり)のウイルス感染価濃度を測定・比較したところ、全館空調システムの空気循環がウイルス低減や隣室へのウイルス流入を抑制する可能性が確認できたという。全館空調システムは、同社の全館空調システム「エアロハス」を使用。

住宅試験センター外観(左)、センター内の実住宅(右)
これまでの単室空間でのウイルス噴霧実証では、一つの空間の濃度低減効果を実証するに留まり、部屋間相互の気流を考慮した住宅内での拡散影響を評価できなかった。今回の効果実証で、空気清浄機能を有する全館空調システムに、室内発生ウイルスの低減や隣室への拡散抑制効果が期待できるとしている。
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