住友林業(東京都千代田区、矢野龍社長)は17日、京都市左京区にある総本山仁和寺の境内周辺に広がり、開花が遅く、人の背丈までしか成長しない「御室桜(おむろざくら)」を研究するプロジェクトを発足したと発表した。
御室桜は、人の背丈までしか成長せず、開花が遅い珍しい種で、京都の春を締めくくる風物詩として地元では古くから親しまれている。一方、種の特異性についは諸説が唱えられてきたが、これまで科学的には解明されてこなかった。
同社ではこれらの謎の解明と、適切な管理・育成を目的とし、今後3〜5年をかけて成長調査、土壌・根系調査、クローン増殖、DNA鑑定などの調査・研究を行っていく。