礒部隆昭氏は安成工務店の現場監督(46歳)。工業高校卒業後に現場監督として同社に入社。
写真(下)のように緻密な設計の事例を多数担当。41歳で福岡支店長を務めた後、現職に就いた。礒部氏は「見て習う」時代に育った。最初は先輩の監督に付いて現場を回る。
特に大工に教わることは多かった。部材名称や流通寸法に始まり、施工方法や納め方などを教わった。3年後に基本スキルが備わり、10年後には職人から一目置かれる存在に。現在、礒部氏には3人の若い部下がいる。
昨今、若い監督を育てるには、まず働く環境を整えることが重要だと感じている。
取材・文:大菅力
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何より休日の確保が重要
❶昨今は「見て習え」では監督は育たない。部下に対して「指導」が求められる。建築の仕事は「習う(能動的)」から「教わる(受動的)」へと変わり、監督にもマネジメントが求められるようになった
❷現場監督を育てるには基本的な労働環境を整えることが重要だ。現場監督は現場と顧客の板挟みになると休日がなくなる。若い現場監督の育成には休日を確保する必要がある
❸同社は日曜日と祝日のほか、隔週で土曜日が休みになる。職人には金曜日までに連絡してくれと伝える
❹休みの確保という点では、顧客とのやり取りは・・・
この記事は『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー3月号(2025年2月28日発行)脱まったり工務店』(P.52〜)をデジタル版に再編集したものです。続きは本紙でご覧いただけます。
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