埼玉県上尾市を拠点に高断熱住宅を手がける佐藤工務店。同社では約6年前に、社長・佐藤喜夫氏(以下喜夫氏)の娘婿でIT分野に長ける佐藤優希氏(以下優希氏)の入社を契機に、小規模工務店では珍しいDXによる業務効率化に着手。
これまでに経理業務のクラウド管理による効率化や、CADシステムを活用した設計業務の合理化などを実現した。現在、優希氏は経営改善の視点から、DXにより業務上の障壁を解消して「脱クレーム・脱ストレス」で働ける環境を目指している。
優希氏の取り組みについて、喜夫氏は「会社として強くなっている実感がある」と評価する。
文:編集部、取材:大菅 力
異業種出身ならではの視点を生かした業務効率化

CADシステムを用いた業務効率化に取り組む優希氏の様子
❶ 優希氏はゲームやアニメ製作業界の出身。入社後は現場監督や設計担当の補助業務を経験。会社の業務を理解した後にDX化に着手。各業務を円滑に連携させる仕組みづくりを推進
❷ 同社の社員数は7人で、業務分担は右図の通り。山岸氏と大森氏はいずれも肩書は「現場監督」だが、実際の担当業務は内容が異なる
❸ 工務店業界はデジタル作業が苦手な人が多く、社内スタッフのITスキルにもばらつきがある。そのため誰にでも使いやすい仕組みにする必要がある。当然、コストは抑えたい
❹ 最初に着手したのは・・・
この記事は『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー3月号(2025年2月28日発行)脱まったり工務店』(P.36〜)をデジタル版に再編集したものです。続きは本紙でご覧いただけます。
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