ログハウスのBESSを展開するアールシーコア(東京都渋谷区)は、屋外木部の再塗装時に既存塗料の除去を不要にする新技術「リオペーク」を開発した。特許出願中。
従来の工程では、屋外木部を再塗装する際に、既存塗料を除去するためのケレン作業やブラスト処理が不可欠で、粉塵・騒音が発生するうえ、剥離剤を使うと環境への影響が懸念される物質を含む場合があるため、使用後の回収・廃棄処理が必要だった。
そこで今回、オリジナルの「素地調整剤」をキャピタルペイント(大阪府高槻市)の協力を得て商品化。
ケレン作業、ブラスト処理、剥離剤使用を行わず、既存塗料を除去せずに、耐候性や耐摩耗性の高い再塗装を実現する施工方法を開発した。
これにより、再塗装にかかる労力・費用と環境負荷を低減し、近年増えている木造公共施設の維持・管理コストの課題に対応できるとする。
同社では、BESSの木造住宅と、複合型商業施設の外部木部歩道の一角を使用した実証実験を実施。その結果、リオペークをほどこした部分は高い耐摩耗性を示し、木造施設の長期的なメンテコスト削減と耐用年数の向上に貢献する可能性があることがわかった。
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