国土交通省は2025年度「スマートウェルネス住宅等推進事業」(予算:160.87億円)の説明動画の配信を2月18日から開始した。
同事業は、高齢者・障害者・子育て世帯など、さまざまな世帯が安心して健康に暮らすことができるスマートウェルネス住宅を実現する事業の支援を行うもの。動画では、各事業の概要や過去事例の紹介、申請時の注意点などを解説している。提案募集は当初予算の成立後から開始する。
今年度は、①サービス付き高齢者向け住宅整備事業、②セーフティネット住宅改修事業、③人生100年時代を支える住まい環境整備モデル事業、④みんなが安心して住まいを提供できる環境整備モデル事業、⑤地域生活拠点型再開発事業、⑥子育て支援型共同住宅推進事業―の6事業を募集する。

スマートウェルネス住宅等推進事業のイメージ(資料より引用)
このうち、②セーフティネット住宅改修事業は、2024年6月に公布された改正住宅セーフティネット法に基づき、住宅確保要配慮者のための賃貸住宅の供給を促進する事業。持ち家率の低下により要配慮者の賃貸住宅へのニーズが高まることが予想されることから、同住宅の普及が急がれている。
そこで今回新たに、改修、家賃・家賃債務保証料の低廉化、住み替えなど、居住サポート住宅に対する支援を創設。改修工事の検討や実施期間中に必要な住宅の借上げ費用の限度額を引き上げるほか、登録済みの専用住宅を居住サポート住宅にするための改修も補助対象とする。改修工事では、バリアフリー、子育て対応、耐震、間取り変更、省エネルギー、防音・遮音工事などに対し、1戸につき最大50万円(子育て支援施設を併設の場合1000万円)を支援する。
また、①サービス付き高齢者向け住宅整備事業業では、60歳以上の要支援・要介護認定者を対象としたサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の整備費用を支援。新築住宅や生活施設だけでなく、改修工事や再エネ設備の導入についても補助対象となっている。説明動画では、新たに加わった補助要件(地域の需要、公共交通機関へのアクセスなど)やサ高住向けの税制措置などについても解説する。
③人生100年時代を支える住まい環境整備モデル事業は、『人生100年時代』に生きる高齢者や障害者、子育て世帯などが安心して健康に暮らせる住環境の整備を支援するもの。募集テーマは、①課題設定型、②事業者提案型、③事業育成型、④子育て住宅型、⑤子育て公営住宅型―の5つ。先導性が認められた事業の建設工事費(建設・取得)、改修工事費、技術の検証費を補助する。
その他の事業についても、随時動画の配信を予定している。(※④子育て支援型共同住宅推進事業の動画は掲載済)
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