住宅ローンテックのiYellは、オンラインで火災保険の申し込みや更新が完結できるサービス「いえーる お家ドクター火災保険Web」を開発し、2月中にリリースする。住宅ローン申し込み時の顧客情報を、火災保険の申し込みに流用することで顧客自ら手続きすることを可能にし、提案や書類作成、更新にかかる代理店の手間と時間を削減。工務店・住宅事業者に、手数料収入による保険代理店事業の収益化をもたらす。

「いえーる お家ドクター火災保険Web」によるアプリ上での火災保険申し込みイメージ
火災保険の契約時には見積もり、重要事項説明、申込書作成、契約計上、入金管理など多数の業務が必要で、契約1件当たり約3時間を要するという。契約後も事故対応や更新手続きの業務が発生する。また、対面で保険の提案や重説を行う担当者は損害保険募集人の有資格者であることが必要。事業者はスタッフの資格取得・維持などに関わる負担も負うことになる。
同サービスは、ローン業務効率化システム・いえーる ダンドリで住宅ローンを申し込む際に入力された建物の構造や延べ床面積、引き渡し日などのデータから、火災保険の申し込み時に必要な情報を自動で流用する。顧客は保険のプラン(日新保険が提供する専用の3プラン)を選択する程度で契約できる。保険料支払いもクレジットカード払いに対応。住宅取得時にいえーる ダンドリを利用していれば、そのまま同じアプリ内で申し込みから支払いまでを完結できる。
代理店に発生する業務は、初めに見積もりを提示する程度だ。事故対応や更新も、作業や人的な負担はなし。加えて提案や重説もオンラインで行うため、担当者は損害保険募集人の有資格者でなくてもよい。
まずはいえーる ダンドリ導入者向けとして同サービスを提供していくが、いずれは・・・
この記事は新建ハウジング2月20日号13面(2025年2月20日発行)に掲載しています。
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