東京カンテイ(東京都品川区)は2月6日、1月の主要都市における中古木造一戸建ての供給動向を発表した。
首都圏の中古一戸建ての平均価格は、前月比2.0%増の4135万円と3カ月連続で上昇した。東京都は6533万円(4.4%増)と連続上昇。23区が大きく上昇し東京都の価格を押し上げた。神奈川県は4529万円(2.7%増)と6カ月連続上昇、千葉県は2890万円(1.8%増)と反転上昇、埼玉県は2893万円(1.8%増)と2カ月連続上昇し、全都県が上昇した。首都圏全体では築年数がわずかに進んだものの、上昇率は拡大した。
都市別では、東京23区が1億2278万円(19.6%増)と大きく反転上昇。築年数の若返りと港区・目黒区の高額事例が影響した。都下は4202万円(7.2%減)と下落に転じたが、前年同月比はプラスの水準を維持した。横浜市(4.5%増)、川崎市(9.3%増)、相模原市(3.8%増)は反転上昇。千葉市(11.0%減)、さいたま市(17.2%減)は下落に転じた。価格が下落した都下、千葉市、さいたま市では、土地・建物面積の縮小と築古化がみられた。
近畿圏は3カ月連続上昇、中部圏は反転上昇
近畿圏は、前月比2.6%増の2971万円と3カ月連続で上昇した。大阪府は3369万円(9.3%増)と大きく上昇に転じ、2014年4月の集計開始以降、最高価格を更新した。大阪市は下落したものの、堺市などの上昇が価格を押し上げた。兵庫県は2907万円(1.0%増)と2カ月連続上昇。京都府は3954万円(5.7%増)と上昇に転じ、築年数が4.8年若返った。都市別では、大阪市が前月の反動から5214万円(28.7%減)と3カ月ぶりに下落し、築古化も大幅に進んだ。堺市(3.4%増)は3%台で連続上昇。神戸市(8.3%増)は連続上昇、京都市(11.4%増)は大きく反転上昇した。
中部圏は、前月比3.0%増の2648万円と3カ月ぶりに上昇。愛知県は3117万円(3.1%増)と3カ月ぶりに上昇し、平均土地・建物面積の拡大と築年数の若返りがみられた。名古屋市は3936万円(1.4%減)と2カ月連続下落し、土地・建物面積が縮小した。
宮城県は、前月比7.5%増の2825万円と大きく反転上昇。前年同月比も13.9%増と高水準となっている。仙台市は3429万円(7.0%増)と2カ月連続上昇した。
福岡県は、前月比9.4%増の2587万円と反転上昇し、前月の大幅下落から持ち直した。福岡市は4106万円(6.4%増)と4カ月ぶりに上昇に転じ、4000万円台に乗せた。
調査対象は、敷地面積100㎡~300㎡の木造住宅で、最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内かバス20分以内の物件。
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