東京カンテイ(東京都品川区)は2月6日、主要都市における1月の新築一戸建て(土地面積100㎡以上300㎡以下)の供給動向を発表した。
首都圏(1都3県)の平均価格は、前月比2.2%増の4720万円と4カ月連続で上昇した。東京都は3.3%増の5958万円と4カ月連続上昇。23区・都下ともに上昇が続き、前年同月比は7.7%増に拡大した。神奈川県は2.8%増の5142万円と3カ月連続上昇し、5000万円台を維持。千葉県は0.4%減の3813万円と3カ月連続下落したが、前年同月比はプラスに転じた。埼玉県は2.5%増の3912万円と3カ月ぶりに上昇したが、前年同月比はマイナスに振れた。首都圏の戸数は、埼玉県を除いて前月比・前年同月比ともに2ケタ減となった。
都市別では、東京23区が前月比5.3%増の1億425万円と2カ月連続上昇し、5カ月ぶりの1億円台となった。新宿区・目黒区で高額事例がみられた。都下は5144万円(1.5%増)と2カ月連続上昇した。横浜市は5748万円(2.5%増)と反転上昇、川崎市は5789万円(3.0%増)と3カ月ぶりに上昇した。相模原市は4339万円(4.2%増)と反転上昇。千葉市は4069万円(0.9%減)と5カ月ぶりに下落した。さいたま市は4408万円(4.3%増)と3カ月ぶりに上昇し、平均土地面積も大きく拡大したが、前年同月はマイナスが続く。
近畿圏は連続下落、中部圏は3カ月連続上昇
近畿圏(2府4県)は、前月比1.1%減の3613万円と2カ月連続で下落し、前年同月比もマイナスに振れた。大阪府は3904万円(0.2%減)、兵庫県は3653万円(0.7%減)、京都府は3665万円(6.6%減)と、いずれも下落率は縮小したものの、2カ月連続の下落となった。都市別では、大阪市が4466万円(6.5%減)と2カ月連続下落し、前年同月比もマイナスに転じた。堺市は4470万円(14.0%増)と反転上昇。神戸市は3821万円(4.8%減)と2カ月連続下落し、13カ月ぶりの3000万円台となった。京都市も4541万円(5.8%減)と2カ月連続下落。主要都市で上昇したのは堺市のみだった。
中部圏(4県)は、前月比3.1%増の3539万円と3カ月連続上昇したが、戸数は前年同月比25.6%減と大きく減少。愛知県は3728万円(5.1%増)と3カ月連続上昇し、上昇率も拡大した。名古屋市は4360万円(6.2%増)と5カ月ぶりに上昇に転じた。
宮城県は3546万円(3.6%減)と2カ月連続下落。前年同月比はプラスを維持したものの、水準を大きく落とした。仙台市は3981万円(1.9%増)と3カ月連続上昇し、最高価格を3カ月連続で更新した。
福岡県は3710万円(1.3%増)と上昇に転じたが、前年9月の水準には届かなかった。福岡市は4610万円(6.9%増)と上昇が続いている。
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