総務省が1月31日に公表した2024年の「住民基本台帳人口移動報告」(PDF)によると、千葉県、東京都、大阪府など7都府県で転入超過(転出数より転入数が大)となった。その他の地域は転出超過となっている。また、山梨県では前年の転出超過から転入超過に、滋賀県では転入超過から転出超過に転じた。

都道府県別転入超過の状況(資料より作成)
転入者数を都道府県別にみると、東京都への転入者数が46万1454人で最多に。次いで神奈川県が23万4079人となった。増加率は、福井県(9.2%)、大阪府(3.1%)、山梨県(2.5%)などで高かった。
転出者数は、東京都が38万2169人で最多に。次いで神奈川県が20万人台、大阪府・埼玉県・千葉県・愛知県が10万人台となっている。最も転出者が増えているのは埼玉県。次いで石川県、茨城県の順となっている。減少率は、石川県(6.1%)、高知県(3.7%)、茨城県 (1.8%)などで高かった。
都市部への転入者数は、東京都特別区部が40万5916人で最も多く、次いで横浜市が12万8823人、大阪市が12万5782人となった。転入者数が減少しているのは仙台市(1364人減)、熊本市(783人減)などだった。
国内全体では、都道府県をまたぐ移動者は252万3249人で、前年と比べて2万1390人(0.8%)の減少。年齢別では、「20~24歳」(58万3571人)、「25~29歳」(52万9518人)、「30~34歳」(31万358人)と、若い世代の移動が多かった。都道府県内移動者数は268万4497人(前年比1.3%減)で、5年連続の減少となった。
外国人の転入、福井・兵庫で増加
外国人の移動状況については、都道府県間移動者数が33万4659人(対前年比6.1%増)となり過去最多に。都道府県別の転入超過数(転入数から転出数を引いた数)は、東京都が8722人で最多だったほか、次いで埼玉県(7720人)、神奈川県(7494人)などでも多かった。福井県・兵庫県は前年の転出超過から転入超過へと転じている。

外国人の都道府県別転入超過数(資料より引用)
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