五洋建設(東京都文京区)、東急建設(東京都渋谷区)ら13社で構成されるBFCCU研究会は2月6日、環境配慮型コンクリートCELBIC(セルビック)に、再生骨材を使用した「CELBIC-RA」を開発したと発表した。
「CELBIC-RA」は、結合材の70%に高炉スラグ微粉末を使用するCELBICに、二酸化炭素を固定化したCCU材料である再生骨材を使用。一般のコンクリートと比較して最大70%程度のCO2削減が可能で、低炭素性と資源循環性を実現する。同研究会では、実機実験を通じて「CELBIC-RA」の製造および品質管理手法を確立し、構造体コンクリートとしての性能を確認した。
解体ガラなどを主原料とする再生骨材には、CO2と反応するセメントペーストが含まれているため、製造~保管の工程を通じてCO2を固定できる。「CELBIC-RA」では、セメントペーストの量が比較的多い再生骨材MやLを使用するため、骨材製造時のエネルギー投入量を抑制しつつ、多くのCO2を固定可能。JIS A 5022で規定の「再生骨材コンクリートM」に該当し、場所打ち杭や基礎等の建築構造物に適用できるという。環境性評価では「資源循環等級3」および「低炭素等級3」に該当。
BFCCU研究会は、五洋建設(幹事)、青木あすなろ建設、淺沼組、安藤ハザマ、奥村組、熊谷組、鴻池組、鉄建建設、東急建設、東京テクノ、東洋建設、長谷工コーポレーション、矢作建設工業の13社で構成されている。
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