住宅生産振興財団と住宅展示場協議会はこのほど、総合住宅展示場来場者アンケートの2024年度調査報告書をまとめた。平均予算が初めて3000万円の大台を突破し、3028万円に達した。特に若年層(34歳以下)、中年層の上昇幅が大きい。また35~49歳の中年層の来場者は減少傾向が続く一方、50歳以上の熟年層は増加が続いている。

[グラフ1]世帯主の年代(過去5年)
来場者に占める中年層の割合は38.9%[グラフ1]。前年比では1.7ポイントの増加だが、2年連続で4割を切っている。若年層も38.1%で3.5ポイントの減少。一方、熟年層は22.8%で前年比1.6ポイントの増加となった。
平均予算が最も高いのは若年層の3134万円で、前年比200万円のプラスだ。中年層も2805万円から3004万円にアップした。熟年層も119万円アップの2878万円で、全ての年代で過去最高額を更新している。
平均世帯年収も過去10年で最高の858万円となったが、前年と比べると若年層は横ばい、熟年層は減少している。
また、予算が高くなるほど展示場の訪問箇所、回数が増える傾向が見られた。予算2000万円未満では、訪問箇所1カ所が46.3%と最多で、訪問回数も2回以下が半数を超える。
対して3000万円以上の層では、4割が3カ所以上を訪れており、訪問回数も5割近くが4回以上。10回以上も約17%に上る。加えて、予算が高いほど「特定のモデルハウスをはっきり決めて(絞って)来場」する傾向が強く、3000万円以上の層は全体平均(35.3%)を5ポイント以上上回る40.9%に。「2000万円未満の層では逆に「まったく決めず
に(絞らずに)来場した」が最も多くなっている。
住宅計画の実現時期では、・・・
この記事は新建ハウジング2月10日号12面(2025年2月10日発行)に掲載しています。
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