松尾和也さん流エコハウス設計メソッドを毎月10日号でお届けする本連載。今回は、高断熱窓と太陽光パネルという2つの資材を、価格の面から分析してみました。
ここ数年、建材価格の高騰が強烈なのは言うまでもありません。そのような状況の中で、逆行するように価格が下がってきたのが太陽光発電です。[グラフ]では2021年までのデータしかありません。しかし、ここからインフレがきつくなったため、経済産業省の2024年のデータでは26.1万円と、2019年ごろの価格まで少し逆戻りしてしまったようです。
それでも、他の建材はこの数年で3割程度価格が上昇したことを考えると、太陽光の上昇幅は1割程度なので、他の建材とは違う値動きをしているといって差し支えないと思います。なお、この価格はパネルだけでなく、パワコン、施工費も含めています。太陽光発電はざっくり言うと1kW≒5㎡程度です。ということは、1㎡あたりで計算すると5.2万円程度であることがわかります。
ここで、ようやく窓の登場です。ウッドショックが始まる前までは、住宅にもよりますが「3万円/㎡」(樹脂窓・ペアガラス)という感覚を持っていました。ところがここ数年の大幅な値上がりにより、今では同じ30㎡でも相当高くなった印象があります。
特にここ数年の間は、トリプルガラスの使用率も増えました。昨年施工した住宅のお施主様出しの平均単価を分析してみました。開き勝手や面積はいろいろとあるのですが、樹脂窓でもペアガラスの場合・・・
この記事は新建ハウジング2月10日号8面(2025年2月10日発行)に掲載しています。
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